職場意識改善の取り組み実績
平成23年度の職場意識改善の取組による実績は、以下のとおりでした。
○ 残業時間実績
会社全体 11.3%の削減
加工部 7.7%増加
義歯部 26.1%削減
営業部 18.5%削減
事務部 変動なし
○ 年次有給休暇の平均取得率
10.1%(14ポイント減少)
平成23年度の職場意識改善の取組による実績は、以下のとおりでした。
○ 残業時間実績
会社全体 11.3%の削減
加工部 7.7%増加
義歯部 26.1%削減
営業部 18.5%削減
事務部 変動なし
○ 年次有給休暇の平均取得率
10.1%(14ポイント減少)
本日は歯技協東支部主催の工場見学会でNSK中西様を訪問いたしました。
中西社長・小坪支部長を中心にナカニシ様玄関での記念撮影です。
玄関を入ると初代社長の銅像に迎え入れました。 社内風景、製品の説明に聞入る会員。
初代社長は1930年東京神田で中西製作所を創立。
中西社長初め多くの社員の皆様の製品説明・工場見学時の説明、学ぶ事が多く有意義な時間を過ごせました。
今回の訪問したNSKナカニシ様は、栃木県鹿沼市に工場があり、周りは緑の山々目の前には清流が流れ
ている、素晴らしい環境のなかに工場がありました。
残念な事に工場の中は撮影禁止のためアップできませんが、とても清潔で美しい作業環境でした。
ちなみに工場は70台のCAD/CAMが24時間フル稼働、製品内成率85%、北米・欧州・アジア・中東・そして日本と世界で活躍する企業である。
不景気に喘ぐ日本にあって素晴らしい企業を訪問できた事は、感謝であり勇気を得ました。
期間中、慣れぬ立ち仕事と、慣れぬ外国語に・・・4人全員が疲労困憊・・・・。
3日目ぐらいから、私はブース内でヒールを脱ぎ捨て(ショーケースの前に立っているので、見えないんです)ての接客。
だから、たまに呼ばれて出たりしちゃうと・・・「あら、失礼」ってな事にも(笑)
それにしても、高杉ちゃん以外は足がパンパン!
夜にどんなにマッサージしても、午前中からパンパンなんです・・私達は!!
しかし彼女は、平然と苦もなく一日中立っていられ、我らの憧れなる強靭な足の持ち主でした。
けど、逆に背筋不足で、着物着用時に「背中が・・・」っと皆、それぞれの悩みがありました(笑)
そんな中で、楽しみだったのが・・・・ご飯^^
写真の物は、ドイツでも北の名物‘アイス・ヴァイン’(ちょっと、煮てある風の)と‘ハクセ’(焼いてある)。
・・・ここの、ハクセは巨大1.2kg!!
行って来たのは、ケルン大聖堂のすぐ近くの
”Gaffel am Dom”、ケルンでも有名なケルシュ・ビールのレストランです。
中も、天井がステンドグラスだったり、広くて素敵でしたよ。
ご馳走様でした!
そんなコッテリを食した一行は、翌日から
「さっぱりした物がいい・・・」「肉はいらない・・・」との事。
適量がいいですよ。何事も。
でも、とっても美味しかったですよ。
いつかの帰りに、ヒョロっと寄ったケルンの大聖堂も圧巻。
・・・・こんな物に「ヒョロッとよった・・・」なぞと言っていいものか。
しかし、「こんなの、ど~やって作ったんだろう・・」っと感じ入ってしまいます。
わが社の姫2人が行って来たのですが、ちょうどミサの時間で神聖な気分も味わえたようです。
兎に角このIDSの期間中、天気が悪く鬱々気味。
前回よりも1ヶ月間も遅い開催だったので、そこまで寒くは無かったものの、
毎朝、曇天、晴れたのは最終日のみ・・・ヨーロッパって感じでした。
そんな、最終日。(片付けのため、日曜日が私達の最終日でした)
重い足を引きずりつつ、いざ片付けの為会場へ。。。。
「ん・・・・???なんか変」
「あ、あ~~~~!」
っと。その後はパニックに襲われ、あんまり記憶にない・・と言うか、ショック過ぎました。
それは・・・・・
なんと、わが社のブースが荒らされてたぁ!!
昨夜、きちんと片付けて帰ったはずが・・・・全てがオープン!
とりあえずは、何にも大切な物は獲られてはいず、こまごまとした「何に使うんか・・」
と言うものが無くなっていたので、それはそれで良かった(?)のですが。
精神的ショックに、残った2人(2人とNDRさんは、先にご帰国されておりました)は変にハイ。
そして、疲れも忘れガツガツ「この場から去りたい」っと言う一心で、
超高速で荷造りを終え、業者の方に引き渡したのでした。
”ここは外国、危険が一杯!”
最後の最後に、肝を思いっきり冷やされた私達なのでした。
今回の出展で、良くも悪くも色々学ばせて頂きました。
最初は、「どうなるんだろう・・」っと心配でしたが、
期間中、本当に沢山の方々に来て頂き、特に日本の方からは、お褒めや激励のお言葉を頂戴いたしまして、スタッフ一同、大変慰められ、勇気付けられ、自信を持ってブースでの対応をさせて頂ける事が出来ました。
本当に、ありがとうございました。
そして、是非2年後の次回も参加したいと考えておりますので、今後とも応援の方を宜しくお願い致します。
メッセ初日は、とにかく緊張。
女性陣2人は、簡易着物に身を包み、御しとやかに目をギラギラさせて相手に向かい立つ(笑)
世界各国より、バンバン来るディーラさん達の引き合い。。。
私自身は、ドイツ語は少しいけても英語が・・・しかし、関係なく質問攻めにするインド人!
泣きそうになりながら最後に「私達は、技工所で、材料を売ってるんじゃないの!」
と言ったら、あっさり「ならいいや~」っと帰って行かれました。
中には、‘えい・・・語をしゃべっているんだよね?’みたいな方も居られ、笑顔も引きつりましたが。。。
期間中、私も少し回ってみた所、今回の出展数はなんと、前回を大きく上回る約1800社近く。
出展国は世界より57カ国との事。
今回は、CAD/CAM関係で出展している会社が多数、システムを販売しているところとジルコニアの材料のみの販売会社もあわせると170社前後にのぼると言うのも納得するほど、何処の会場の通りを歩いても、1台。っと言う感じ。
アジアの会社も増えてきたが、やはりドイツのシステムが圧倒的に多く82社、ついでイタリア、アメリカ、
スイスのシステムが目立つ形となっていました。
今回、新しく進出してきたアジア系のCAD/CAMの多くは、データがオープンにされており、ヨーロッパの方も徐々にオープン化する方向に向かっているそうで、次世代はどのラボも自社で保有しているCADでスキャニングし、そのオープンデーターをメーカーにかかわらず、各自の希望に合わせた価格や材料、技術を持つCAD/CAMセンターに送って、データでのやり取りが普通になる日もそんなに遠くない。っと言う話も、チラホラ聞きました。
なお、今回更に注目を浴びていたのが、
ダイレクト・スキャン!!!
今回お披露目されていたのはSirona,Hint-ELs、3Mの3社。
それぞれ特徴や、測定方法も様々である様だが、小型化され使いやすさも、患者さんへの威圧感も少なく、小型の研削機と併用しての医院内作業が広がった感じでした。
Sironaの物は、最小でその場で10~16分(CAMの機械の大きさにより異なる)でオンレーを作成し、
適合も、以前のものとは比べ物にならぬほど、良くなって来ている。
また、現在のセメントの高精度により、多少の不適合はカバーされる訳で、
「歯科技工物へ求められてる”事”が変わってきている」との、担当者のお話でした。
Hint-ELs の物は、最新小型の物は残念ながら展示されていませんでしたが、一番興味が湧いたのは、写真にもあるスキャン時用眼鏡。
サングラスの部分には、スキャンしている内容が映っている。
これにより、Dr.がスキャンしている時にイチイチ、モニターに目線をずらさなくてもよいっと言う訳!!
「首痛や、肩こりも起きないし疲れ眼にもならないよ!」っと社長さんが言っておられました。
リリースの時には、今回展示されていたダイレクトスキャンよりもさらにコンパクトになったものが発売されるとのことで、まだ企業秘密だとのこと。。。
My Bossがヒンテルにてスキャンのデモ体験中 ユニットにて実際にスキャン
右のユニットに座っている彼は咬合運動まで再現できる特殊なチェックバイトの開発者でもあり自身で医院を経営しているDrでもあるんです。
本当に多彩なスタッフの多いヒンテル社。
3Mでは、大きさ的にはHint-ELs の物と同等で、ヘッドが少し小ぶりでした。
スキャニング中は、単発的に光が発光されるので少々眩しいですが画面に取り込んだ後、3D映画を見る時のように、左右で赤と緑のフィルムが張ってある眼鏡(?)を装着して画像を見ると、より浮き出た3D画像が体験できると言う、ちょっと小ネタをはさんだ演出もありました。
我社でもお世話になっているHint-ELs社のブースには、我社の誰かしらが連日説明を受けに足繁く通って、毎回社長のHintersehrさんも快く対応していただき、通訳のYayoiさんにも毎回、惚れ惚れする様な綺麗な日本語で訳して頂きまして、大変お世話になりました。
Hint-Els社のブースも、生の梅の枝がショーケースに飾ってあったりして、少し親近感を感じました(我社の方は、純・和風ですので)。他にも、印象をダイレクトに読み込んで模型を削り出してしまうと言う、新しいソフト開発もされていて、実際に商品化されていました。・・・日本に来る日は近し??
写真2番目は、Hint-ELs社、社長と。
3番目の薄紫色の模型が、機械で削りだした模型。
Hint-ELs社のブース
他には、我社の社長がちょっと気になる・・・3Dプリンターによるレジン積層パターン
と言っていた物を載せます。
1社は、グリーンとホワイトのレジンのやつ、アメリカのSensable社製(日本では、Dico社)。
詳しくは、http://www.di-co.jp でご参照ください。
もう1社は、ドイツのenvisionTEC.社の物。
3枚目の写真は、envisionTEC.社の機械。
その他の会社でも、同じような機能を持った機械が多数出ていたようです。
金属床も模型をスキャンして、自動的にアンダーカットと着脱方向を計算してくれる優れもの。
3Dプリンタで盛り上げられたレジンパターン これをこのままキャストすると。。。
期間中は、様々な方にブースにいらして頂きました。
写真は、来て頂いたほんの一部の方々です。
皆様、お忙しい中当ブースに足を運んで頂き、本当にありがとうございました。
皆様ありがとうございました!
尚、期間中には様々な催し物もあり、共同出展のNDRさんでは、アメリカ人のマジシャン
‘ジャック’のマジックショーなども人気でした。
彼は日本語もペラペラで、マジシャンとして来られていましたが、ブース内で通訳をこなし、
中盤頃からは商品説明を一人でこなしていて、周りを驚かせるほど何でも出来てしまうスーパーな人で、ブースの笑いも彼が盛り上げてくれてましたぁ。
私も英語で困ったときによ~くお世話になりました!
他にも、色んな会社でパントマイム風のロボットが居たり(しかし、質問すると普通に商品の説明をしてくれる、れっきとした((?))セールスマン)、ボディー・ペイントのお姉さんや全身ブルーな、ブルー・ウーマンもいました。
この人なんと商品の質問をすると、真剣に商品説明しだします(笑)ビックリしました。
各社、キャリーやバック、でかいテスターをばら撒いたり、色々ショーをしたり、
他の所で夜な夜なパーティーが行われていたり・・
ブースだけに留まらぬ、このお祭り騒ぎ、何はともあれ全てに圧巻でした。
つづく
来る3月22日、verzaの女性一行と共同出展する四国のNEW DENTAL RESEARCH(以降NDR)
さんが成田よりドイツ・デゥッセルドルフ に旅立ちました。
相も変わらず長時間のフライトでしたが、今回はKLM オランダ航空でフカフカのシートに全列3列の
ゆとり・・・全席に座席テレビが付いており、アテンダントさんの全体的高齢化を含め、食事も美味しく女性陣には大満足な、割と快適な旅の幕開けとなりました。
たそがれ時のオランダ/アムステルダム空港
乗り換えのオランダにて大量のチーズ発見 名物の木靴
現地のデュッセルドルフへの到着は同日午後21時。定刻より50分近く早い到着でした。
皆それぞれに疲れた顔を隠しつつ、タクシーで「ボラれぬように!」っと意気込んで乗車。
トルコ人の運ちゃんだった為、「国際的だわねぇ・・」っと話していると、突如アウディーに横入りされ、
「オラはメルセデスやでぇぇぇ~」っと言ったか否か不明ですが、
我が社のスタッフ高杉ちゃん曰く
運ちゃんの「チッ!」 の舌打ちの直後、ブイィィィーン!!
アクセル全開でちょっとしたカーレース。
「死ぬかと思った」
・・・そうです。
‘ここは外国、危険が一杯’ なのです。
(ドイツ国内の、市内制限速度自体が、50Kmと少し速め。それにつけて、
夜の走行は2倍にデンジャラス? いい車に乗っていると、スピードも簡単に出てししまい、玉に瑕カナ)
ホテルには、無傷で生還(・・・当然)、到着。
部屋の間違いなど、ごたごたも有りつつ、チェックインを済ませ、無事就寝。
翌日は、出展準備の為ケルンに・・
電車での行き方は2通りあり、一つ目のルートは31分で到着。もう一つの電車は・・・51分!
兎に角、最初に来た電車に乗ったら51分の方で残念、心行くまで(?)車内を満喫しました。
まるで『世界の車窓から』のような美しい風景をしばし堪能しました。
メッセの会場では、私も2回目ながら、いつ見てもスケールのデカサに圧倒。
会場の一部 こんなに人が少ないなんてありえない!嵐の前の静けさです。
事前にお願いしていたので、荷物はブースに先に届いており、日本で練習したとおりに装飾を始めました。なかなかうまく行かず、一緒に来ていたデンタルサポートさんの荒井氏に、散々手伝って頂き、何とか終了。(荒井さんには、その後も色々大変お世話になりまして、ありがとうございました!!)
私達のいたホールがちっちゃかったせいか、周りのブースはあまり力を入れてなかったけれど、
階上から響く「ドーン、ガンガン!!」の音に、胸が高鳴るのでした。
写真は、セッティング後。”和”のテイストを生かしたディスプレイ
夕食は、早めにケルンの街で無愛想なイタリアンに入り、ザーザー降りまくる外を尻目に、美味しい雨宿りでした。
夜のケルン中央駅 ケルンの香水のお土産として有名な‘4711’のネオンがキレイ
夜になり、わが社とNDRさんのBoss到着。。。
前日の、成田での飛行機事故の影響は運良く無く、逆にアムステルダムで遅延があったとか。
わが社のBossは、元気満々。NDRさんの方は、相当大変だったようで・・本当にお疲れ様でした。
つづく
ただいまぁーあ!!!
一足お先に、帰国しましたー高杉です。
さて、おかげさまでドイツ・ケルンで行われたIDS2009が終了いたしました。
ブースにお立ち寄りくださったお客様に、心よりお礼申し上げます。
また協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
まだ、現地にスタッフが残っておりますので、また皆戻り次第、レポートを公開させていただきます☆★
ナノジルコニアのベルザ
こんにちは本日は9月から来日して、株VERZAで研修中の中国安徽省合肥市口腔医院歯科技工士余翻翻さん、湯磊さんと共に、株式会社コアデンタルラボ横浜の齋藤会長と齋藤社長を訪問しました。 30年来中国歯科技工士の研修生に携わり、中国歯科技工士会の方々にも尊敬されているお二人にお会いできて二人の研修生は感激です。
左から湯さん、陸専務、齋藤会長、余さん。 左から齋藤社長、湯さん、齋藤会長、余さん、私福岡です。
研修生二人のコメント・・社内の様子を丁寧に案内していただき有難う御座いました。
丁重なおもてなしに感謝の気持ちでいっぱいです。
生産管理、一般企業と同じく整っています。 作業室、管理室、共に5Sが徹底され、又社員さんの対応・挨拶も素晴らしく、社員教育に力を入れていることを感じました。
GM-1000 CAD/CAMです。
国産、日本の技術にこだわる・・・・技工業界には貴重な
理念経営の経営者・齋藤社長様に感謝いたします。
中国の青島(チンタオ)に08・中国歯科学会に参加してきました!!
北京オリンピックのボート会場の目の前です。
近代的なオフィスビルが多く、とても美しい町並みで驚きました。
中国全土から歯科医師、歯科技工士、を代表する先生方が集まりました、日本からも私達11名の、歯科医師、歯科技工士が参加しました。
中国・日本の先生方の集合写真です。
日本から参加した歯科医師、佐藤先生・澤田先生・瓜生先生・大塩先生・歯科技工士の柿崎社長・斉藤会長
斉藤社長・小林先生・潮木社長・桑原社長・原田社長・小形先生・福岡です。
学会が始まる前の役員・関係者の紹介風景です。 中国の歯科医師の先生による研究発表が始まりました。
研究発表終了後中国関係者の皆さまによる歓迎パーテー 美味しい青島ビール・ラオチュウ(70%)
豪華な料理で暖かいもてなしを受けました。 まだ正気ですがこの後が大変でした。
2日目は個人経営のラボを見学させていただきました。
150人規模のとても美しい会社で受付もしっかりしています。
ゆとりがあり広々した技工ルーム、徹底した5S・作業着も清潔で素晴らしい作業環境である、又20代の若い女性が多く一生懸命作業している姿は日本の技工士としては考える所があった。
ポーセレンの築盛とても素早く綺麗な作業を見せていただいた。 2人共女性技工士である。
キャストルーム設備も整い作業はフル稼働でした。 ミーリング作業も鮮やかである。
研修最後の休日は青島ビール工場見学と、出来たての青島ビール飲み放題です。
皆さんお腹は出ていますが、まだアルコールが入る前です。
中国技工研修生から青島ビール祭りに招待していただきました。通常は8月に行われますが北京オリンピックがあつた為9月21日に変更されラッキーでした。中国のパワーと情熱を感じながら友好に酔いました。
普段真面目でお堅い先生方・経営者の皆さまもこの日ばかりは楽しんでいました。
青島で唯一古い中国に接しました、天気もよく 99の皆さま達成祈願をしてきました。
鮮やかな岩山・寺院で心も落ち着きました。
ナノジルコニアのベルザ
昨日6月1日(日)品川カンファレンスセンターにて、ナノジルコニアフォーラム2008が無事達成いたしました!
当初の定員500名のところ直前まで申込が殺到し、最終的には500名を遥かに上回る多くの方々にご来場いただきました。
参加いただきました先生、技工士さん、歯科関係者の皆様、またご協力いただきましたパナソニックデンタルの皆様、本当にありがとうございました。
当日は、本当に多くの方々に集まっていただきました!!
この写真からは、その様子が伝えられないことが残念です…m(;ω;`m)
フォーラム会場外のロビー 受付
ベルザのブースです♪VERZAカラーの青とナノジルコニアの白をイメージして作ってみました!!
専務と私とでがんばりました*:.。☆..。.(´∀`人)
右がジルコニア:左がシルキーデンチャー
今まで準備して来た甲斐があります♪ブースでは、実際のナノジルコニアを見てさわっていただき、ナノジルコニアの良さを伝える事ができました!!!
シルキーデンチャーの反響もナノジルコニアに負けず劣らずな勢いでしたΣ(´▽`ノ)ノォォォォォォォォォォ!
先生方も多数お越しくださいました!!
他社様のブースもイロイロな工夫がされていました!!!!
ニューデンタルリサーチさんのブースにて♪ 色鮮やか
静岡のテクノさんのブースにて。 愛知の浅井歯研さんのブース PCにて症例を投影
ナノジルコニアの展示 ポーセレンで出来たバラのオブジェ
ひと段落でホッと一息∵ゞ(´ε`●)ふーぅ!
前準備も含め多くの方にナノジルコニアをお伝えすることができて、とても達成感のあるフォーラムとなりました!!!
うちのスタッフ大活躍やはり女性は華があります お客様と一緒にパチリ。
最後にチューリッヒ大学のフィッシャー教授とドイツマイスターのリングヴァイラー氏とセラミストのショウコさんと一緒にパチリ。
ナノジルコニアのベルザ
デンタルショーの会場を後にし、現地で現役の歯科医師、兼㈱トクヤマデンタル中国主席代表でもあられる金先生にお話をうかがったところ、中国国内の歯科医療事情とともにデンタルショーで感じた「新しい情報が少ないなぁ~」の理由をうかがうことができました。
金先生はDrと企業の代表と両方の顔をもたれてるせいか、先生なのに非常に丁寧で物腰が柔らかく(低く)ざっくばらんで博識。日本では広島歯科大学の大学院に留学され、現在は中国にてお仕事をされています。
いろいろな情報をもっておられ、それをまたいろいろな立場から客観的に分析されビジネスに生かされており絶妙なバランス感覚と雰囲気をもたれた非常に魅力的な方でした。しかも、お若い(驚)
上海デンタルショー会場周辺
【困難!!薬事認証取得】
金先生のお話によると、実は中国は世界の中でも1、2位を争うくらい薬事認証を取得するのが難しい国といわれているそうです。
欧米と比較すると最新のものが2年遅れて中国に入ってくるようです。
また、日本の厚生省では自由診療において国内で認可が下りていない材料についても医師個人の裁量により、輸出、輸入が可能とされていますが中国では医師個人の裁量だけでは未認可の材料は絶対に取り扱えないのが決まりとなっています。
街に出れば海外キャラクターのパクリものが普通に売られちゃっている国のお役所にしては厳しいなぁ・・・
意外でした。
薬事認可取得が大変手間と時間とお金がかかることは少なからず同じですが、中国では一度認可された商材の更新手続きが初申請のときと同じくらいの労力を要することも新製品が国内に入ってきにくい原因のひとつといわれています。更新手続きの準備期間は約2年。2年前から準備をし始めなくてはならないのです。
ということは、扱う商材が多ければおおいほど手続きに追われてしまうということになります。
常に取得手続き・・・
通常の業務を圧迫してしまいかねない手間と時間。
ですから、薬事認可取得と更新を生業としている企業に委託するのが通例化しているのでしょうね。
中国全土の人口は日本の10倍ちかくですが、歯科材料の消費量は日本全体の8%に満たないそうです。
ということは、これから日本の10倍のマーケットが目を覚ますという可能性があるということですよね。
【患者さん・Dr・技工士それぞれのデンタルIQ】
一般的な歯科医院での患者さんのデンタルIQはまだ、低く「痛い歯だけできるだけ安く治してください。それ以外は触らなくていいです。」というように主訴のみを治療して欲しいという人がほとんどでエステティックや予防にお金を費やすという価値観がまだ薄いとのこと。
Drの身内であってもこのような価値観を持っているのは普通のようです。
金先生は現在上海近郊のビジネス街の日本の法人の歯科医院で勤務をされているのですが、中国国内の平均的な技工のレベルの評価としては安価だがミクロン単位のニーズに応えるだけの基礎教育がない。と、いうのが現場のDrとして正直なところのようです。しかし、中国は値段や量の競争では非常に強いですね。
なので、自費治療の補綴物は日本に依頼することになっているとのこと。
現地では技工士にミクロン単位の調整力を仕込むだけの教育の場がないことと(先生いわく)大雑把な国民性も補綴物の精度へ大きな影響を与える一因となっているそうです。
もちろん全ての技工士がそうではありませんが相対的に見たときに大多数がそのようなレベルにあるとのことでした。
確かに、海を見る機会がない人にいくら口で海を説明しても、海のディティールを絵で再現するのは無理がありますよね。
社員教育でもそうですが、現物ややり方をまず見せてイメージをわかせないと形になっていかない。そしてできるまで指導していく必要があります。
しかし、中国のDrと技工士の間の価値観としてはある意味一致しているので現状の取引がなりたつとのこと。
Drの間ではこれから接着システムなどの勉強がまだまだ必要な状況。
現在の中国歯科業界にとって国内で高い技術を学べる場が本当に必要で大切だという気持ちがとても伝わってきました。
どちらかが現状のレベルの一線を越えて、高い要求をし始めれば自然と業界のレベルが上がっていく。
金先生のように自国だけでなく、他の国の歯科業界の事情やレベルを肌身で感じ客観的に比較できる先生は国内でも決して多くありません。
また、先生はDrという目線のほかにビジネスマンとしての目線も持ち合わせており(実際に会社を運営されているんですが)このようなバランス感覚をもたれているDrは本当に稀で私にとって貴重な出会いだったと思います。
【中国歯科医師免許取得制度】
驚いたのは中国では歯科医師免許取得制度が制定されたのは1999年でほんの10年ほど前。とのこと!
それまでは大学・短大卒して数年ほど歯科医院でOJTを経験し、歯科医師として診療をすることが可能と判断されれば歯科医師として認められたとのこと。
現在は日本と同じで大学卒業後国家試験を通ってなければ従事できないことになっています。
日本の歯科医師免許をもっていれば、書類の申請と毎年の更新手続きをするれば現地で歯科医師として働くことができるそうです。特にこれといった試験もなく、アメリカで開業・勤務するよりは簡単のようです。
まだ少ないですが、金先生の知っているだけでも数人は日本人の先生が上海で活躍されているとのこと。
以上のように上海デンタルショーでレジンやセメントのディスプレイが多く目立ったのは、中国歯科市場の事情があわられた結果でした。
今後中国の市場が開けてきて、新しいものがどんどん認められていけば材料や器材にしても日本の10倍以上の需要が出てくるかもしれないんですね。それだけの種が中国には眠っているということです。
このところ中国経済は急成長・急発展をとげ、何気なく上海のホテルの窓から外を眺めれば、あらゆるところにその結果を見ることができます。
上海市内の夜の街並み
結果としていいことばかりではないけれど、そのパワーは本当に凄く、恩恵は多大なものです。
今回中国歯科業界についてほんの一部ですが現場の目線からお話をうかがうことができて、今後の中国歯科業界の発展と動向が非常に興味深く、世界へ向けての活躍に期待です。
ナノジルコニアのベルザ
2007年11月に上海デンタルショーに行ってきました!
このところ急成長を遂げていることで様々な話題が飛び交う中華人民共和国ですが実際はどんなところなの?という疑問と好奇心とともに私の人生においての初・中国上陸となりました。
今回はデンタルショーだけでなく少しだけ観光もできました☆上海からのレポートです。
上海は寒いよと脅かされていたのですが、空港を降り立つとそうでもなく快適。
人民広場駅で降りて夕食を食べにぷらぷら
地下鉄はとってもキレイで安くて、市内の縦横を網羅しているのでとっても便利でした。大人一人50円くらいの金額でかなりの数の駅まで移動できます。
街中は遅い時間まで若者がうじゃうじゃいてネオンが本当にキレイでまぶしくて、目を細めて歩いてたら、道行く人にドカドカあたります。
横断歩道や信号もうっかりしてたら何度もはねられるんじゃないかと思うくらい、車が主役の街です!
遠慮なくクラクションをビービー鳴らすのは海外の都市ならではの雰囲気です。
中華街でしか見られない光景が普通にある 山盛りいっぱいだった激辛鍋が480円くらい
とにかく街中で食べるご飯や点心はとっても安くて美味しい。点心はボリューム満点で35円くらいでお腹いっぱいになることも・・・
リーズナブル(というか激安!)に夕飯をすまして翌日のデンタルショーに向かいました。
上海デンタルショーの会場はホテルも併設されたコンベンションホールで1F/海外のメーカーとラボ、2F/国内のメーカー、3F/材料商店と主に3つのフロアにわかれていました。
上海デンタルショー会場入口 エントランスにてエレキバイオリンとエレキコントラバスでのお出迎え
1Fの会場の様子 トクヤマデンタルさんのブース
後にこのトクヤマデンタルの中国での代表でもあり現役の歯科医師でもある金先生には中国での歯科医療の現状をわかりやすくお話していただく機会をいただけることになります。
松風さんのブースにてジルコニア用の陶材を発見 中国でもピカチュウは大人気だそうです☆
シャネルか?宝石店か?と見まがわんばかりのこのブースは・・・?台湾のVEDENラボさんのブースでした!
今までのデンタルショーでは見かけないシックで高級感あふれる空間で、ショーケースなどのディスプレイは遠目から見るとホントにジュエリーショップみたいです。銀座ジュエリー○キ?ってな感じです。
ブースのスタッフに話をうかがってみると2000人規模の巨大ラボで、展示模型の数も60を超える数でした。
保険の技工物はもちろん各種アタッチメントやインプラント、オールセラミックは6種類ほどのメーカーの取扱いがあるようです。
海外取引の実績もありアメリカが主な取引先とのことで、日本にはまだ参入してないとのことでした。
すごいラボがあるもんですね~!
2F~3Fは中国国内のメーカーと歯科材料商店がたち並んでいます。
雑貨市場!!
上の階は1Fに比べ照明も少なく薄暗いなかで大量の歯科材料や器具が闇市のようにズダーっと並ぶ様は壮観です。
しかも、一山いくらでやたら安くて本当にびっくりしました。日本でディーラーさんから購入する価格の10分の1くらいのお値段のようでした(笑)
デンタルショーで物品の販売を行ってるんですね、珍しい光景でした。
この青いトレーナーのおねえさんのところではクリアピンクや、ブルーのキレイなラバーボールや歯科材料がたくさん並んでいました。
その中にやはり同じようにクリアピンクやクリアイエローなど3センチ四方のキュービック体ののようなものがカゴの中に山積みにされていたんです。
あまりにもカラフルでかわいいので「一体何に使うんですか?」と聞くと「○×☆※!!!」と中国語で返事が返ってきたため「???」とクビをかしげていたら、お姉さんはポンッとそれを自分の口の中に入れて使い方を教えてくれました。正解はキュービック体の開口器。
親切なおねえさんだなぁと思っていたら、口からその開口器をペッと吐き出し、また、山盛りのカゴの中に笑顔で戻していました!
えぇ~~~っ?!衝撃的でした(笑) 上司に怒られないんでしょうか・・・
ちなみに、お値段はラバーボールと同じ100円くらい。
すごい速さでグルグル回るショーケース
この回転するショーケースはもう床屋さんの入口にあるトレードマークの赤・青・白3色の回転看板(?)と同じくらい早くて、「見せる気あるんかいっっ!」という感じでした。
上海デンタルショーではドイツや日本のデンタルショーで出てきているようなCAD/CAMやCTの展示はまだあまりなく、どちらかというと”レジン系技工物や材料が旬”という印象を受けました。
全体的に新しい情報が少ない感じでした。
その理由はこの後に現地の歯科医師兼大手ディーラーの中国首席代表でもある金先生にうかがった話で納得がいきました。それはまた、次回ご報告いたします!
(ブログタイトル:中国歯科業界事情で詳細を報告しております!)
目新しいものは少なかったですが、今回は少しだけ観光もできたし、中国の歯科事情も学べたし、ご飯も美味しかったしで非常に楽しい旅となりました。
ナノジルコニアのベルザ
2008年も無事に迎え、CAD/CAM事業部もOPENに向けて佳境に入ってきたころ1月13~14日に横浜のパシフィコで横浜デンタルショー2008が開催されました。
今回は神奈川の地元ということもあり、パナソニックデンタル㈱さんのブースにおいてベルザのナノジルコニアオールセラミックスの作品を出展させていただきました!!
当日はとても寒く来場者数が気になったのですが、パナソニックデンタルさんのブースはなかなかの盛況でした☆
パナソニックデンタル㈱のブース 入れ替わり立ち代り説明を聞く来場者
和菓子のようですが・・・?【ナノZR】です! こちらはイロイロなサイズのナノジルコニア【ナノZR】マテリアル
デンタルショーの会場にはないような珍しいディスプレイが目を引くのか、女性の方も足を止める姿が目に付きました。
まるで和菓子のような見た目ですが手にしてみると、どっしりとした重量感としなやかな質感からナノZRの丈夫さが推し量れます。
(右奥)LEDで光る模型がベルザのナノZR作品 (中)四国のニューデンタルリサーチ㈱さんの作品
ナノジルコニア【ナノZR】の白色に対して、赤のパンフレットが鮮やかでキレイ。
いままでの歯科補綴素材をはるかに超える強靭性とメタルレスによる高い生体親和性。
そしてなによりオールセラミックスが完成したときのその自然な美しさに目を奪われます。
新素材の誕生です。
【ナノジルコニアのベルザ】
2007年11月17~18日に東京ビックサイトで催された東京デンタルショーに行ってきました!
東北デンタルショーに続き、国内では今年2回目のデンタルショー来場となります。
今回はパナソニックデンタルさんのブースでベルザの作品が出展していただけるということで、弊社の営業チームとともに楽しみに会場に向かいました。
当日は最終日ということもあり、人の入り具合もなかなかだなぁ~と思っていたのですが土曜日の方が出展者の方々は忙しかったようです。
会場の様子
技工に関する出展は各社いろいろありましたが、機械もソフトも材料も便利なものがたくさん世の中に出ているもんだ!と、デンタルショーに来ると思わずにはいられません。
「こんなのあったら良いな」的商品がよく見ると結構あるんですね。
営業は新しい技工物をチェックし、技工士は技工物はもちろん新しい材料や機械に目がいくのですが、私はついつい企業のPRの仕方や仕組みに目がいってしまうんですね。
やはりシンプルで鮮やかなデザインや、わかりやすいキャッチコピーが一番印象に残り、思わず足を運んでしまいます。
また、それぞれの会社ごとのスタッフの雰囲気もだいぶ違います。社風って本人たちは意識しなくてもこういうところで出てくるものなんですね。
各企業の出展者のスタッフの方々を見ていると、性格や容姿はもちろん違うんですがなんとなくかもし出している雰囲気が似てます。
2007年はデンタルショーも数をこなし、すっかり企業ウォッチャーになってしまった私ですが今回も面白いものをいくつか発見したので、少しご紹介したいと思います。
パナソニックデンタルさんのブースで出展されていたCAD/CAMによる削りだしの『フリーザ』と『クラスプ』!!
通常のコーピング削りだし用のソフトではできないとのことですがCAD/CAMってこんなことまでできてしまうんですね~。
ひゃ~凄い!
パナソニックデンタル㈱のブース ナノジルコニアコーピング【ナノZR】
また、こちらでは新素材のナノジルコニア『ナノZR』の紹介もしていました。さまざまなサイズのジルコニアマテリアルが並んでいて、皆さん興味深そうに手にとっていました。
ラボさんのブースではノンクラスプデンチャーとレジン床を合体させたスイングロックの面白いデンチャーも見つけました。
手間をかけたこったデザインになってます。
【ナノジルコニアのベルザ】
2008年度のCAD/CAMセンターOPENに向けて、ジルコニア用陶材ヴィンテージZRの研修を開催いたしました。
【日時】 2007年10月31日(水)
【講師】 株式会社松風 岩切氏
【場所】 弊社CAD/CAMセンター
インストラクターの岩切氏 松風ヴィンテージZR
当日は弊社クラウンブリッジ担当のスタッフをはじめ茨城や静岡など遠方のラボ様も含め6社のラボ様にもご参加いただきました。
社内からは有床義歯のスタッフも架工の勉強がしたいとのことで当初の予定より多くの方にご来社いただき大変にぎやかなものとなりました。スタッフの家族の参加もあったんですよ!
実際にナノZRのジルコニアコーピングにヴィンテージZRを築盛していく過程を見せていただきました。
さすがインストラクター。すいすいと盛って、各工程でのポイントの説明もわかりやすく、どんどん形になっていきました。
やはり、従来のメタルボンド専用陶材とは焼いたときの収縮がだいぶ違うようで、「思った以上に陶材が引っ張られる」みたいです。
仕上がりは・・・というと透明感がキレイに出ており非常に明るい感じがしました。
光の透過が自然に見えるんですね。
習うより慣れろ!言うことで、弊社の若いスタッフたちが実際に築盛にチャレンジしました。普段はベテランのセラミストが担当しているので、彼らにとってはとても良い経験となりました☆
彼らも何年後かにはきっとセラミックを築盛している後姿が見られるなぁ・・・と将来を楽しみにその様子を見ておりました♪
若手スタッフチャレンジ中!
日々の業務で忙しいはずの他社ラボ様やスタッフたちがすすんで研修に参加するようなこの環境を大切にしたいと思います。
夢中な後姿
また、今回は「自分の口に入る補綴物のことを詳しく知りたい」ということで、スタッフの家族とはいえ一般の方の参加もあり、直接その価値を耳で聞き、目で見ていただく機会をもっていただくことができて本当によかった!!
きっとこんな風に自分の口の中に入る補綴物についてもっと知りたいと思っていらっしゃる患者様はたくさんおられると思います。
私たちは”信頼のおける補綴物”をお届けするとともに患者様にももっとわかりやすくご理解いただける情報も発信する必要があるなぁとつくづく感じました。
業界内外問わずご興味があるかた、これからもお気軽にご参加ください!
ベルザは皆様のご来社を楽しみにしております♪
【ナノジルコニアのベルザ】
9/1~9/2(日)に仙台の夢メッセで行われた東北デンタルショーに行ってきました。
今回は社長も含め計4名。車で行ってみました!!
もう、「いつ着くの?」と言うくらい長~い道のりで会場に到着しただけでわけのわからない達成感が沸いてきて、デンタルショーを見てないのに、もう感無量。と思うくらいその道のりは遠かった・・・
会場はやはりメッセというくらいなので駐車場がやたら広く、ポールポジションにすんなり車を止めることができました。しかも無料、タダでした!
メッセの隣の敷地では何かの催し物がされているらしく、たこ焼きや焼きとうもろこしの美味しい匂いに後ろ髪を引かれながらデンタルショーの会場に入りました。
会場入り口の様子 なにやら人が少ない様子
横浜とケルンのデンタルショーしか今まで体験したことがなかったので、会場内の閑散とした感じに少々驚きました。人が少ない。
しかし、いつもと違いブースをゆっくり見て回れるのです。
たくさん話も聞けるし、デモも見るだけでなく触らしてくれるに違いない!!!というワクワク感を抱きながらブース巡りが始まりました。
維持孔なしで強力接着できるシステムを開発されたラボさん
まず目に付いたのは東北のラボさんのブース。こちらは石膏屋さんとコラボしていてたのか隣り合わせのブースで同じユニフォームといういでたちでした。
維持孔を掘らずに人工歯を床に強力に固定する方法を考案したということで、特許を申請されてるとのことでした。
私はお隣の下村石膏さんのブースで膨張率が従来のものの1/3という石膏のサンプルをありがたく頂き談笑している横で、社長と佐藤は満面の笑みで「特許商品の秘密を教えてくれ」とスタッフの方を困らせていました(汗
だから特許なんだってば・・・
さらに進むとジルコニアの切削デモをしているブースを発見。
対象物を右のバーでトレーシングして左のバーで焼結前のジルコニアを収縮率を計算し大きめに削りだすというデモをやってました。
ATDジャパンのブース ジルコニア削りだしのデモの様子
削って細かく粉末になったジルコニアはなんだかお菓子作りにつかうパウダーシュガーそっくりでした。
これはケルンのデンタルショーでも2~3箇所のブースで見かけ、「やってみたい!やってみたい!」と思っていたマシーンだったので、足早に近寄り早速マシーンを触らせてもらうことができました♪
思ったより全然動きが軽くて、私のようにあまり器用でない人でも間違えることなくお手軽に削りだせるところが魅力的ですね。ふむふむ。
さらにガシガシ進み、パナソニックデンタルのブースに足を運ぶと・・・ナノジルコニア(ナノZR)とコードレスの炭酸ガスレーザメス Mobile(モバイル) Laser(レーザ) C05(C05) Σ(シグマ)が展示されていました!
こちらでは、フルマウスのナノジルコニアコーピングのサンプルや陶材を築盛した、ブリッジのサンプルが並べられていました。
太さの違うスティックタイプのナノZRがガラスケースの中に宝物のように陳列されてました。
実際の見た目は少し色味のついたチョークのような感じですが、手に持ってみると見た目以上の重量感にビックリしますよ。
チタンのスティックタイプも置いてあったのですが、軽くて軽くてこちらは更にビックリ。
こんなので印鑑を作ったら、カッコイイかもなぁと、いらんことも考えながらマテリアルを見ていました。
ナノジルコニア(ナノZR)の和風の真っ赤なタペストリーが目に付きます。
『ナノZR』のタペストリー パナソニックデンタルのブースにて困らせる佐藤
このときにうちの佐藤がタペストリーを突然欲しがり、パナソニックデンタルさんに無理を申して購入し、送っていただくことになりました。(汗
余談ですが・・・
後日ナノZRのタペストリーが届いてビックリ!
デンタルショーの会場で見た私の記憶よりもり1.5倍以上の大きさのものが会社に届いて、少々うろたえてしまいました(笑
デンタルショーの会場ではそんなに大きく見えなかったんですけどねぇ・・・錯覚。錯覚。
タペストリーの今後の活躍に期待です。
デンツプライのブースではセルコンのオペレーションのデモを体験しました。
操作が簡単で画面でデザインを見てもわかりやすくて良いです。ゲーム感覚で操作ができます。
残念ながら削りだしたジルコニアの適合はみられませんでした。
セルコンのブースにて
更にブンブン歩いていくとメーカー以外でも関東からもずいぶん出展されている会社が多かったですね。
横浜歯研さんが出展されていました♪ こちらはペントロン ジャパンのブース
天気も集客数もなかなか微妙な東北デンタルショーでしたが、逆にゆっくりと話を聞くことができ、いろいろと触らせてもらうことができて非常に満足して帰路につきました。
お相手をしていただいた出展者の皆様本当にありがとうございました♪
【ナノジルコニアのベルザ】
ドイツ研修というタイルでこれまでにVol.1~4とお仕事的なことを紹介してきましたが、最後は自由時間の話題です。
タイトなスケジューリングになっていたので、デュッセルドルフに到着した翌日のみが『調整日』ということで自由な時間。
初日は20数時間かけてデュッセルドルフに到着し、やっとベッドに横になれたのは深夜12時すぎでした。
その晩はぐっすり寝て、翌日は長旅で体調のすぐれなかった同僚と遠出の観光ツアーはパスさせていただき、午後から近場に買出し&お散歩に出ました。
ホテルのカウンターで近場のおススメスポットを確認したのですが、その日はあいにくの日曜日。
ショッピングセンターはおろかお店関係はBar以外は全てしまっているとの事。
ホテル中のお店まで休業。徹底的に『休日』なのでした。
結局、選択肢の少ない中で地図を見て気になっていた『Aqua Zoo(水族館)』に行きました。
雨が降ってきたのでホテルからタクシーを使い10分少々で到着!
水族館はローカル線の駅の目の前にあり、駐車場を兼ねた広大な芝生のお庭が100メートル以上続き、水族館の入場門に続いています。
水族館のお庭&駐車場 お庭にいたカモ♪
日曜は遊びどころが限られているせいか、駐車場は満杯。家族連れが凄かった。
結構大きい子も家族と一緒に出かけるんですね~。
お店はお休みだが美術館や水族館、博物館は日曜日もやっているという環境なので、必然的に休みの日には・・・子供は、
①家族とうちでゆっくり過ごす
②友達と遊ぶ
③博物館などに学びをかねて遊びに行く
と、いうような休日を過ごすんだなぁ。という構図が見えてきました。
水族館に入るとペンギンやアザラシ、サメなどの大物から熱帯魚に色とりどりのカエル、最後はクロコダイルを間近で見ることができました。
なんというか、八景島のシーパラとかのアミューズメント系の水族館とはまた違い、地味だけど自由研究とかには役立ちそうな水族館。というイメージでしょうか。
画像があればよかったのですが、ここは撮影禁止。ドイツ研修期間中に撮影禁止をくらったのはこの水族館とIDSでのノーベルバイオケアのブースの2箇所のみでした。
残念。
クロコダイルはちょっと引くぐらい大きくて、私1人くらいは平気でペロリとイケそうでしたよ。
なんだかリアルすぎるのとちょっぴり生臭かったので早々に退散しました。(汗
水族館の正門から駅はすぐ
水族館をあとにして、今度は電車でデュッセルドルフの駅に移動しようとしたところ、駅の券売機の買い方が全然わからないんです。かなり日本とはシステムが違う。
日本の場合は『大人1人(子供)が○○駅まで○○円×人数』と1人当たりの行き先ごとの電車賃が明確。
しか~し!ドイツは違った。『○○駅から××駅までの区間が1人だと○○円。2人だと△△円、3人になるとまた料金が違い、さらに大人数だとまた料金が違う。』というような外国人には本当にわかりにくいシステムになっていたのです。
しかも、無人駅。スコールのような雨は降ってくるし、本気で困りかけてたその時、妙齢のドイツ人の女性が1人ホームに現れたのですですかさず同僚が近寄り、デュッセルドルフまでの切符の買い方を聞きました。
一緒にいた同僚は『デュッセルドルフまで行きたいんですけど~、どうやって切符を買うんですか?』と迷うことなく日本語で話しかけていました。(爆
驚くことにそれが難なく通じて目的地のデュッセルドルフの駅の構内に到着。ビバ!ドイツ♪
ドイツ人の女性に日本語で話しかける直前の同僚・・・
デュッセルの駅の構内は日曜日に唯一開いているスーパーやファーストフード、デリ、雑貨屋さんなどが入っていたので、ホテルで足りない日用品を調達しにいったのです。
チョコレートやキャンディーの色とりどりのお店や美味しそうなパン屋さんが並んでいて見ているだけでも楽しい!
そして、ひとつひとつがデカイので少しずつ色々な味を楽しむことが出来ないので、ご飯はいつも真剣に選んでましたね。
日本円に換算すると物価は全体的に高めです。
特に、飲食に関しては目に見えて高い感じがしましたね。
外国のスーパーはミルク系の飲み物がたくさんあるので乳製品大好きな私にとっては、毎回楽しみな場所でもあります。
帰りにはホテルの裏の季節はずれの桜(ドイツは3月で極寒)を見ながらこの日はホテルに戻りました。
こんな感じで、デュッセルの街中を散歩しながら、ぷらぷらとツアー中唯一の自由行動の日を満喫しました♪
あとはドイツらしきものといえば・・・
1日目のケルンのIDSの帰りにちょっぴり寄り道して大聖堂を見ることができたのです!
駅を出たら目の前にど~んとケルン大聖堂 美しいステンドグラス
大聖堂はデカ過ぎて、駅を背中にぎりぎりまで下がってもフィルターに入りきりませんでした。(汗
中は美しいステンドグラスがいっぱいでした。
ありえないくらい天井も壁も高いので、ガラスをはめるもの命がけだったでしょうね。。。
キャンドルが幻想的 金の宝箱?
中はこんな感じ。静寂で満たされています
厳粛な雰囲気と静けさ、冷ややかな空気の中で心が洗われるような気持ちになりました。
修学旅行で大きいお寺に見学に行ったときと同じ感じの厳かさです。
和洋の違いはありますが、”空気がおんなじだ”と感じました。
ドイツは、飛行機の長時間さえ耐えられれば、今度はゆっくり遊びも含めていってみたい国ですね。
次回のIDSも是非とも見に行きたいですし!
今回で、ドイツ研修の報告も最終回となります。また、国内、海外問わず面白いネタを見つけましたら報告したいと思います。
おつきあいありがとうございました♪
【ナノジルコニアのベルザ】
ドイツ研修ツアーも終盤に差し掛かった5日目の午後には歯科医院を見学させてもらいました。
Lingweiler氏のラボから車を少し走らせた、閑静で趣のある町並みに溶け込むように歯科医院が入っている2階建てのレンガ造りの建物が見えてきました。歯科医院はその2階。
屋根は三角で天井が高くて、港にある倉庫によく似た形で面積は”家”だとしたら広すぎるくらい。
横浜にある赤レンガ倉庫を思い出しました。(実際は赤レンガより全然きれいな建物ですよ)
2階の玄関をくぐるとホテルのクロークのような重厚でいてモダンな感じの受付が広がっています。
床や柱に木をふんだんに使用していて、空間としては凛としているのに暖かい。そして、うまい具合に力が抜けている。そんな感じがしました。
(今回はお会いできなかった)院長先生の人柄もこんな感じなのかなぁと思いながら室内を眺めていました。
クリニックの受付 マイスターの大畠氏(左)とLingweiler氏(右)
三角屋根の2階の部分なので壁が斜めなのです。間接照明と家具が非常にマッチしていてホッとする空間を造りだしていました。
この日はクリニックの先生が用事で外出されていて、院長不在でスタッフのかたに案内していただきました。
スタッフがみんな格好良いんですね~☆
下は白のパンツに、上は丈が短めのシャツを襟を立ててカッコよく着こなし、腕を上げるとチラリとキレイなウエストが見え隠れするんです。
同姓の私ですが思わず見入ってしまいました。かなりキャリアのある年齢の方でも、着こなしていましたよ~。
根本的に手足の長さが違うんですが、ブロンドの髪をルーズにまとめ上げている姿はDHというよりスポーツ選手(イメージはテニスのシャラポア)という感じでした。
クリニックのユニフォームがスポーツウェアに見えます。
次に案内されて通されたのは、患者さんの待合室。
患者さんの待合室 クリニックの診察項目を表記したプレート
テーブルの中央には陶器の巣ごもり卵が♪
ここも屋根の形の設計上、壁が斜めになっています。
クリニックによくある、受付と同じ空間に待合室があるタイプの造りではなく、完全に別の部屋となっているので自宅のリビングのような雰囲気がしました。
いろいろなオブジェクトや絵本が置いてあり大人も子供もゆったりくつろぎながら診療を待つことができそうです。
受付ホールの壁には電飾のオブジェクト 医院の廊下
写真では見えにくいのですが、右上の”医院の廊下”の写真の廊下の突き当たりの壁には、天井からのライトでプロジェクターのように女性の笑った口元が映し出されています。心霊写真じゃないですよ。
クリニックにしては長い廊下の奥を進むと診察室やレントゲン室、技工室が並んでいました。
ユニットがある診療室は4部屋で完全個室。
どの診療室も明り取りの窓が大きく設けられていて、自然光がたくさん入ってきます。
☆各部屋の入り口にプレートがある レントゲン室に衛生士専用の部屋もある☆
個室の診療室 セレックが導入されていました!
Lingweiler氏は「クリニックにセレックが導入されて僕の仕事が減っちゃったよ(笑)」と冗談ぽく笑っておられました。
複雑でないオールセラミックなら院内ですぐにできてしまうこのシステム本当に侮れません。
完成度はどのような具合か見ることができなくて残念でしたが、時間当たりの効率や、技工料や利便性などトータルで考えてみると評価は非常に高いようです。
技工室(左右写真とも) こちらも充分な広さがあり整理整頓されている
スリガラスにはクリニックのHPのアドレスが・・・ 色とりどりのカップ
カップはオブジェではなく実際に仕事で使用している。
診療室を一通り見た後は、最後に予防専門のカウンセリングルームに案内していただきました。
この部屋が、まぁなんというか、また素敵な部屋でした。広さもクリニックの中で一番大きくとってあります。
予防とカウンセリングにどれくらい価値を置いているかが自ずとわかります。
カウンセリングルーム ☆(左)(右)とも同じ場所から撮った写真ですが、照明によって雰囲気が変わる☆
カウンセリングルームの壁の電飾 入り口はこんな感じ
この奥のドアは予防専門の診察室につながっている
ドイツでは2005年に大幅な歯科医療制度改革があり、それに伴い歯科診療にもこの2年間で大きな影響を及ぼしているといわれています。
規制があまりにも多くなってきてしまって、結果として患者さんにとって好ましいとはいえない面も出てきてしまったといわれている。
そんな中で、歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士の連携が以前よりもより重要になってきていると言われています。
多くの規制があるなかで、3者が対等の立場で、個々の患者さんに合わせてベストの仕事をするというパートナーシップの意識は日本に比べると遥かに浸透しているように感じました。
というより、根付いているという感じなのでしょうか。
これは、国の制度による違いだと思います。ドイツの職人制度の厳しさが、ドイツ国内においての歯科技工士の現在の地位を確立させた大きな要因だったと考えられます。
仕事の進め方を見ても、コミュニケーションの取り方を見ても、『歯科技工は下請け』という意識が元々ないように感じられます。日本もだいぶ薄れてきたとはいえ、その感はまだまだぬぐいきれてません。
保険点数制度改正などで歯科医院もラボも経営が難しくなってきた日本。
医療制度改革により規制が増え、診療を進める上で重要度が高い治療ほど施術に回り道を強いられるようになってしまったドイツ。
お互いよい点もあり、学ぶべき点がありますが、これだけ背景が違うとお互いのよい点を自分の国の制度や経済、文化に噛み砕いて導入していく必要があるなぁ・・・思いました。
国の制度によって本当に問題は様々です。もちろん共通する点もたくさんありますが。
今回ラボと歯科医院の両方を見学したがゆえに感じることが出来たことでした。
【ナノジルコニアのベルザ】
こんにちはヤマネです。
タナベ経営のフォーラム2007in京都に行ってまいりました!!!
こちらは毎年京都の国際会議場で行われているタナベ経営さん主催の異業種講演会なんですね。
今が旬の企業の代表がそれぞれの企業が成長する過程で起こったこと、現在直面していることなどを良く知ることができます。
歯科・技工業界だけでなく異業種のフィールドでも通用するような視野や思考を学ぶという社長の方針から毎年数名ずつの社員が参加しています。
フォーラムの看板の前で社長と山下と一緒にパチリ
組織運営の手法、方法を学べるのはもちろんですが、それ以上にそれぞれの経営者の人となりが強く印象に残った機会となりました。
テクニックだけでも駄目なんですね。それを使う人間性に人は動かされるんだなぁ。
日々意識していることではありましたが、バランスが大事と改めて思いました。
さて、お次はノーベルバイオケアの千葉のミリングセンターのオープニングセレモニーに参加してきました。
今回は技工の勉強です☆
さすがノーベルホテルのドデカいスペースを貸切り、展示会場としておりました。
会場を入るとかなりの数の歯科業界関係者が参加していました。
プロセラのプレゼンを聞きながらしっかりカメラ目線の小生
一通りまわり、じっくり説明を聞いた後は、観光バスで工場見学に出発しました。
こちらでは一切のメディアの撮影は禁止されていたため画像をお見せできないのが残念です。
ノーベルバイオケアは撮影禁止が多いんですよね~
工場へ移動するバスの中
ミリングセンターでの一日の生産量に驚きながら、あっという間に見学の時間が過ぎてゆきました。
削りっぱなしのジルコニアコーピングを見たかったなぁ・・・
調整後のサンプルは何度も目にしたことがあったので、今回は素の状態を見れたらと思ったのですが残念。
それにしてもさすがノーベルバイオケア☆という感じのオープニングでした。
これだけのイベントで『ご招待』というのが太っ腹です。今一番勢いがあるメーカーはやっぱり凄かった!!!
技工の方でもオールオン4を取り入れるので、通常のインプラントも含め今後ますます馴染みぶかくなってきそうです。
ちなみに会場で頂いたノーベルバイオケアの社名入りボールペンはめちゃくちゃ書きやすかった。
【ナノジルコニアのベルザ】
さて、ドイツの旅も中盤に差しかかった3月20日、21日にケルンメッセで行われたIDS2007(International Dental Show2007)の見学に行ってまいりました。
デュッセルドルフの駅 ケルンに向かう列車を待ちます
初日の20日はディーラズデイということで、業者や歯科、マスコミ関係者などの身内のみに公開される特別な日です。そのディーラーズデイに内覧することができました!
一般公開の日からはかなりの混雑が予想されるとの事でしたが、翌日今までにない規模での混雑を体験することになります。
ケルンメッセ正面玄関 玄関手前にハンドピースを背負った真っ赤なハマー
関係者とマスコミのみのため初日は人が少なめ
IDSともなると出展者も内覧者も世界規模です。最先端の歯科医療の現場をいち早く見ようと世界各国から歯科関係者、及びマスコミがたった5日間でケルンに大集合するのです。
展示会場の総面積は東京ドームの何倍にも値するといわれている会場を世界中のメーカーやディーラー、ラボラトリーが埋め尽くしていました。
その数おおよそ1700社。
日本国内のデンタルショーの出展数と比べていただければその規模の大きさはなんとなくわかっていただけるのではないかと思います。
大手メーカーの出展規模(面積)は150坪をゆうに超えていましたよ。
都内でしたら庭付きの戸建てが何件か建ってしまうスペースですね。
日本のデンタルショーは商業ベースの出展のしかたをするのに比べて、IDSではインプラントのオペを会場で実際に行っていたり、医療の現場やシステムをそのままIDS会場に持ってきた。とうシーンが多く見られました。
いかに自社、もしくは医院に合ったシステム(有効なシステム)を近い将来取り入れていくか?という問題に対してのモデルケースがたくさん展示されているような感じです。
たくさん歩くことが予想されていたのでハイヒールを脱ぎ捨て、ぺったんこで歩きやすい革靴に履き替え、いざIDS(International Dental Show)会場に入りました。
クロークでコートと荷物を預けゲートをくぐり展示会場に足を踏み入れ、『確実に迷子になる・・・』ことが予測されました。(汗
会場が広すぎて、地図で現在地を把握することにすらしばしの時間を要しました。
一番最初に向かったのは、弊社にも導入したCAD/CAMのメーカーである、Hint-Els社のブースです。
初日で内覧者が少ないとはいえ、Hint-Els社のブースはすでに多くの人が詳しい説明をメーカースタッフから受けている様子でした。
すでに商談が済み、数台購入したらしい海外のラボのオーナーの方もいました。
IDS全体の視察を終え今思えば、ひやかしでなく、本気で購入を考えてる人たちがHint-Elsのブースには沢山集まっていました。
それだけHint-Elsは海外では注目されているんですね。
Hint-Elsのスタッフ
マーク・パンサー似のお兄さんが笑顔でミネラルウォーターをくれました♪
一番手前の目立つ一角には口腔内ダイレクトスキャンのモデルが展示されていました。
数年内には臨床の現場に登場する予定との事。
PCのモニターには実際にスキャンした口腔内の画像が映されており、数年で訪れるであろう環境を示唆するプレゼンテーションが行われていました。
口腔内ダイレクトスキャン
ダイレクトスキャンが実用化されれば、歯科医院サイドでの物理的な手間が省けるのはもちろん、ラボサイドでは石膏や印象材の収縮に左右されることなく等倍で技工物が製作できるというメリットが得られます。
奥の方にはフルマウスを切削できる5軸のCAD/CAMやレーザーシンタリングのものもあり、まだ国内では見ることができないようなケースも手にとって間近で見ることができた。
レーザーシンタリングのものはコバルトのパウダーを盛り上げたクラウンやコーピングが一度に何十本も一つのプレートの上に仕上がっており、その精度と生産性に圧倒される。
シンタリングされず、下に落ちたメタルパウダーは無駄にすることなく再利用でき、コスト的にも非常に考えられているシステムでした。
ただ、CAMの中に常に大量のメタルパウダーのストックが必要とのことだったのでコバルトならまだしもパラジウムやゴールド系のメタルの使用となると逆に初期投資のコスト面がネックになり普及は難しいかな・・・という感じもしました。
レーザーシンタリングで仕上がったメタルフレーム このマシーンで仕上がりました
Hint-Els社を後にすると長い長いブース巡りが始まりました。
ノーベルバイオケアではプレスリー登場! こちらはコンテナ付の巨大トラックが会場に。
演出が華やか。
ノーベルバイオケアではCADのマシーンの写真をとろうとしたら、ガードマンに止められたためブログ上でご紹介できませんが、プロセラのCADマシーンが並べられていました。
ピッコロかわいいです。お手軽サイズで自宅のテレビや電話の横にひょいっと置けそうな大きさです。(笑
2日目ともなると初日とは違い、各社のパフォーマンスもかなり気合が入っていました。
階段から各フロアを見ると見渡す限りの人・ひと・ヒト!IDSの会場は人種のルツボと化していました。
ブースの多くはインプラントメーカーが一番力を入れている様子。
ジルコニアのアバットメントを実際のオペでセットするころを生で公開する”ライブオペ”など安全性や実用性、仕上がりの美しさを実際に会場で見ることができるようになっていました。
オペ室は全面ガラスで囲われており、2日目からの一般公開日にはその混雑や遠目から見ると”動物園の人気動物コーナーに集まる観客”さながらでした。
ドクターの手元はカメラがしっかり捉えており、遠くからも見えるように大きなモニターに映し出されています。
インプラントの公開ライブオペ
関係者のみの内覧の初日だったため間近で見ることが出来ました
実際のオペを見ることはめったに出来ないので、ついつい私もその場で足が止まってしまい釘付けになってしまいます。
CAD/CAMも40社あまりのメーカーが出展しており、覚えきれないほどの機種が展示されていた。
まだ日本には入ってきていないメーカーも多くあり、すでにヨーロッパではCAD/CAMを活用したジルコニアセラミックスの臨床がポピュラーになっていることがここでもよくわかった。
プレートタイプのマテリアルにコーピングを削りだしたもの
この先、インプラントとCAD/CAMを使ったジルコニアの臨床が各国で当たり前になってくるであろう事が容易に覗えた。
デンツプライ セルコンシステム
ウィーランドのゼノテックシステム
そんな中でも完全焼結体のジルコニアを切削できるのは、Hint-Els社のものだけということで、他社の性能を見歩いて、Hint-Elsの性能には改めて驚かされました。
だいぶ会場も見回ろうかというころに日本のメーカーの出展もいくつか見られた。
SHOFU、MORITA、YAMAKIN、NORITAKEなどなど。NORITAKEのブースでは”KATANA”(CAD/CAM)が展示されていました。
ブースで日本語が耳に入ってきたときはなんだかホッとしてしまいました。
松風のブース スペースは広々 ドイツがお膝元のヘレウス社、一際目を引く
ドイツ語は全く話せないので、各ブースでの質問事項はつたない英語での苦戦の連続だったので深~い話になってくるとお手上げになってしまっていたのです。
次回来るときにはせめて英語だけでもスキルをあげておかないと厳しいなぁとしみじみ実感しました。
知りたいことがあっても質問しきれず、理解しきれず・・・
特に専門的な用語を浅く広く学ぶことが必要だとわかりました。
そうすれば仕事ももっと楽しくなりますしね。
デンチャーの出展は全体の割合で見ると少数でしたが、その中では圧倒的にノンクラスプデンチャーのメーカーやラボが目立ちました。
アメリカ、台湾、中国などのラボの出展があり、その中でもアメリカの会社が一番大きく資料もサンプルも豊富で既製のシェードガイドまであるんです。大手ならではのサービスですね。
担当者もとってもフレンドリー。
どの会社も少しずつ床の色や材料の組成に特色があり、さらに材料の組成や製作工程に関しての質問等をしていたのですが、話がディープになるにつれてここでも理解しきれず途中で折れました(笑
アメリカのラボのノンクラスプデンチャー 全部で5色ほど
どのブースも”見せ方”がかなり凝っており、ぱっと見て歯科の分野の展示会とわからないような美しいディスプレイが沢山見られました。
以下に少し写真で紹介したいとおもいます。
中には犬の〈狼?〉顎模型もありましたよ。わんちゃんのクラウンとかも作ってるんですね~
鮮やかなサンプル模型のディスプレイ! どの矯正装置も床のデザインが鮮やか☆
医院の待合室を会場にディスプレイ クリエイションではウィリー・ゲラー氏を発見
インテリアデザイン専門のブース
2日間に渡ってインプラントとCAD/CAMを中心に9割がたのブースを見回り2007年のIDSの視察を終了しました。
日本国内でも、ここ数年で各メーカーの新しいインプラントやジルコニアオールセラミックスなど優れたアイテムがどんどん取り入れられ、これから患者さんの認知度もますます上がってくることだと思います。
患者さんの選択肢もますます増えてきますね。良い選択肢がたくさんあり、きちんとした説明の元に自身で選ぶことができる。
これだけ多くの選択肢が市場にあふれている中で、優れた素材や技術を見極め選択していくための”目”を養う事が重要だと思いました。
自分の描いたビジョンのゴールにたどり着くまでに、必要なものを慎重に時には大胆に取り入れる。
デンタルショーはドクターやラボ経営者にとって大きな選択の場になっていました。
私たちベルザも常にアンテナを磨き、良いものを取り入れ、きちんとした説明と技術をもって患者さんに提供していこうと思っています。
【ナノジルコニアのベルザ】
さて、高松レポ第2弾はラボ様訪問編です。
この度は、四国で大きくご活躍されているニューデンタルリサーチ(株)さんをご訪問させていただきました。
高松駅から車で30~40分の自然豊かな素晴らしい環境の中に本社がありました。
到着して、まず最初に驚いたのが駐車場の広さです。
ひとり1台×スタッフ50人以上の駐車場の贅沢さを目の当たりにしました。駐車場難で苦しむ弊社には本当に羨ましい!
そして、駐車場を通り抜けニューデンタルさんのカンパニーカラーである赤をスパイスに使った近代的な平屋の社屋の玄関をくぐると、総務の女性社員の方々の輝くような笑顔と丁寧なご挨拶で迎えていただきました。
まさに、企業です。今までの技工所の”狭い、汚い、暗い、元気がない”等などのマイナスなイメージが一切ないんです。総務の社員の方も技工部の社員の方もそれぞれきちんとユニフォームを着用し社内にキチンと感があふれていました。
本社ラボの風景
社員数も多い会社なので当然仕事や道具も多い。しかし、いずれも整理整頓されており、物が多いという感じが全くしないのも素晴らしい。
整理整頓されてます
いろいろな所に工夫が散りばめてあり、早速帰って弊社でも参考にさせていただこうと、林○パー子のようにパチパチと写真を撮らせていただく私でした。(笑
また、本社近くに併設されたCAD/CAMセンターも早速見学させていただきました。
新築の社屋 太田社長と弊社社長
最新のCAD/CAM設備(弊社と同タイプ)
本社の技工室もそうですが、こちらも一人当たりの作業面積が本当に広く、伸び伸びと作業ができる造りになっており、モダンなインテリアの休憩室や螺旋階段を2階へ上がると研修室も完備されており、最新の技術と充分な福利厚生が備わった施設でした。
2階 研修室
階段にも遊び心
技工所の作業環境の劣悪さと若者の技工離れの関係が決して浅くはないことは、今や方々で耳にする話です。そんな中で、ここにも太田社長の社員の方々への思いを感じました。
最新の設備を投入したり、新しい社屋を建て職場環境を整え、社員とその家族の未来を創り出す。
決して、簡単なことではありませんし、確固たる信念が必要だと思います。
現状維持のほうが苦しい思いをしなくてよっぽどラク。しかし、あえて冒険をして先行投資を決断するのは、やはり社長の社員への思いだと私は思います。
そして、社員の思いがそんな社長の背中を押すのだと思います。
良い心、良い人材、良い設備に、良い環境。そして創意工夫。胸が熱くなり、帰ってからすぐに同僚に報告をしました。
そして、なんと今月また各チーフが学びに伺わせていただくこととなりました!
先方のスケジュールを気にしつつも、即行動してしまうのは、わが社の良いところ?でもある・・・気がします。
度重なる訪問を快く受け入れてくださるニューデンタルリサーチの皆様に感謝をしつつ、第1回目の見学レポートを終了したいと思います。
【ナノジルコニアのベルザ】
7月6日~7日にかけて、ラボ様見学と全国規模の異業種の交流勉強会に参加してきました。
Vol.1では異業種交流の勉強会の報告をしたいと思います。
空港から高松市の中心に移動中、たくさんの溜池を見かけました。
主だった川のない土地で生きづいている昔からの知恵ですね。とても不思議で珍しい光景でした。
私は今回が四国初上陸だったのですが、その印象は・・・とにかく視界が広く、緑が多く、街が美しいことでした。
観光名所周辺はもちろん、駅や街中の主要道路まで清掃されていて、間違ってもポイ捨てなんてしようと思えないくらい、広々として本当に綺麗なところです。
そして、『おもてなしの精神』がすごい。
昔から多くのお遍路さんを受け入れてきた風土のためか、今も『もてなしの気持ち』が非常に厚い土地柄を感じました。
さて、今回のお勉強は全国から1万5千人の経営者の方々が集まっての勉強会でした。
さすがに人数が多いので、いくつもの分科会にわかれての形式となっておりました。
会場のサンポートホール 会議場 会議場から見た瀬戸内の海
私が参加したのは、『経営指針』分科会で「何の為に会社を経営するのか?自分が大事にしていきたい理念は何か?世の中に何を創りだしたいか?何のために生きるのか?」など経営者として根底に必ず必要な”心”を問われるような分科会でした。
私のように社員での参加は稀で少々不安だったのですが、同じグループの経営者の皆さんが本当に懐が深く、若い社員の貴重な意見、管理者としての意見として真剣に受け止められているのがとても印象的でした。
年齢性別を問わず、そこには学びの精神がありました。
とくに沖縄の出版社の社長さんの長所を伸ばす人育てにとても感動し、共感するところが非常にありました。
なにやら子育てととても共通するところがありそうです。
やはり一番難しくてそれでいて一番大事なのは人を育てることですね。
人で組織は決まってくると思います。世の中に生み出すものの質も価値も大きく変わってくると思います。
後輩や部下との関わりの中でついつい感情を抑えきれず『叱責』と『怒る』を混同してしまったり、自分の力量や目線で判断してしまい、無意識に「これぐらいできるはず・・・」と過剰な期待をしてしまっていたり。。。
と、日常業務においてもこのような風景を目にすることがよくありますし、私自身もやってしまいます。
上司に余裕がないと無理やり力技で部下の行動をコントロールしてしまいがちになってしまいますが、 (緊急時にはそのことが必要な場合が多々ありますが、)できる限り後輩や部下の『モチベーション』を前向きに保てるような関わりをしていくことが大事だなと改めて感じました。
上司にはストレスが溜まりますが・・・(汗
なかなか結果の出ない部下には教え方を変えてみたり、本音で話し合ってみたり、使う言葉を変えてみたりと、上司・先輩が柔軟に関わり方を変えていくことが意外とゴールへの近道だと思うような出来事が社内でもよくあります。
どんな風に関わって欲しいかを部下・後輩にヒアリングすることも時には必要だと思います。
部下や後輩が目に見える結果を出し、自分自身の成長を喜んでいる姿を見るのはやはり幸せですね。
今回の異業種交流勉強会は『社員の成長にマジ(本気)なオヤジ達(経営者)の集会(勉強会)』でした。
(しかし、レセプションでの1万7千人のオヤジの集団は壮観でした。もちろん女性もちらほらは見かけましたが・・・)
世の中には、こんなにたくさんの本気の経営者がいるなんて、感動しました。
日本の中小企業に俄然エールを送りたい!
学びもたくさんありましたが、強行スケジュールだったのにもかかわらず、何より元気をたくさん吸収してきた旅となりました。
【ナノジルコニアのベルザ】
マイスタースクール見学の後にラボの見学に行ってきました。
今回、見学させていただいたのは大畠氏がドイツ在住中に在籍されていたドュッセルドルフの街中にある”Dental studio Rolf Herrmann”とマイスタースクール時代のご学友であり現在は姉妹ラボとして提携しておられる”DENTHETIK LINGWEILER”の2件ラボでした。
まず1件目のRolf Herrmann氏が経営する”Dental studio Rolf Herrmann”を伺いました。
Herrmann氏のラボはデュッセルドルフ市内でも高級ブランドショッピングモールやレストランなどが立ち並ぶ繁華街の近くの趣のあるビルの中にあり、ラボの名前の入ったドアは、白い外枠に室内が覗える広いガラス板に赤色がとても鮮やかでラボ室内に入る前からそのセンスの良さがうかえた。
”Dental studio Rolf Herrmann”近くの町並みの景色 ラボが入っている建物
ラボの入り口を進むとそこには、デザイン事務所かと思うくらい鮮やかで広い空間が目の前に飛び出してきました。入り口近くにの中2階には、外部とラボ内部をつなぐ司令塔となる事務兼オペレーションルームが設置させれており、そこを中心に上下に階段が伸び、奥行きも幅もたっぷりと取られたフロアが1階と3階へと続いていました。
オペレーションルームではチーフテクニシャンが受注管理や仕事の振り分け、電話連絡を行います。
オペレーションルームから望むラボ内 中2階のオペレーションルーム
上下に広がるフロアが見渡せる
一人当たりの作業面積の広さにまず驚き、デザインのおしゃれさに感動しました。
広い空間で多くの机や機器があるにもかかわらず、隅々まで掃除が行き届きすっきりと整頓されている。
作業所というイメージが全く感じられず、テクニシャンの近くに寄るまでポーセレンを築盛していると気づかないくらいラボらしくない空間の美しさがありました。
総勢14名の見学者が入っても広々! たっぷりとゆとりのある空間
広々としたフラットなデスクの上で作業が進んでいく。自費率が高い中で、ゆったりと仕事をしていくことができる。
女性のセラミストも多い
日本人の女性のスタッフもいらっしゃいました!(驚)
ドイツの技工士学校に在学中の学生さんで、単身留学中とのこと。ラボにてアルバイトをしながら技工士学校で学んでいるとのことでした。ラボでは卒業を待たなくともテクニシャンとしていろいろな経験が出来るとの事だったので、卒業するころには臨床に即した仕事がすでに出来るようになっていますよね。とても良いシステムだと思います。彼女が卒業して、いずれは日本で技工をやりたいとの事だったので、将来的には日本にも女性のマイスターが誕生するかもしれませんね。とても楽しみです。
WIELANDのCAD/CAMシステム かえる!?
壁にはこのようなカエルのコラージュだったり、セラミックのポスターなど審美的なものから遊び心満載のものまでかなりの数の展示物がかけてあります。壁を見ているだけでも歯科技工の歴史が学べるくらい、古いものをモチーフにしたものから最新の材料を使った技工物の資料など飽きることがありません。
再製になった技工物達がガラスケースに飾られている 再製の技工物に添付される再製作報告書
こちらのラボでは自分の仕事が終われば、早い時間でも帰宅するのが一般的で、日本の技工所のように連日深夜まで。という風景はほとんど見られないという。
定時より早く来てその日の仕事を終わらせ、いつもより早く家路に着く。働くスタイルはある程度個人の自由が利くようです。
ラボで女性を多く見かけたのは家事育児と自分の仕事の両立を可能にしてくれる職場環境と家族の理解があるからではないかと思います。そういった社会がドイツにはあるんですね。
ギャラリーのように歯科関連のポスターがズラリ マイスターの認定書
さて、次にお伺いしたのは今回のドイツツアーに同行していただいた大畠一成氏のマイスタースクール時代のご学友で現在は姉妹ラボの提携を結んでおられるDieter Lingweiler氏が経営する”DENTHETIK LINGWEILER”です。
デュッセルドルフの中心から郊外に数十分車を走らせ、到着したところは大きな家が立ち並ぶ閑静な住宅地でした。
静かで美しい町並みにふさわしく、3名のスタッフでゆったりした雰囲気の中で仕事をされているなぁと思いきや、
この週はケルンでのIDSに合わせて、仕事量を減らしている(臨時休業?)とのことでした。
また、私たちが訪問するということでコーヒーやミネラルウォーターにサンドイッチとランチを用意していただいていた!生ハムが美味しく感激!
玄関を入りすぐに目に飛び込んできたのは・・・ユニットですよブルーのユニット!こちらにはシェードテイテイク用の部屋が設けられており、患者様に直接ラボへ歯の色を見せに来ていただいているとのことです。ライトやPCなども設置されておりシェードテイク&カウンセリングという感じの部屋になっておりました。
シェードテイキングルーム
このような形式を実現させていることは非常に驚きでした。
患者様が自分の歯の為に、わざわざ歯科医院とは別にラボに足を運ぶという意識の高さとラボの自信とこだわり、本当に良いものを提供するために患者様、ドクター、テクニシャンの3者が協力関係を築いていく。
そんな理想を実現させた環境がここにはありました。
しかし、ドイツでもこの形式は当たり前ではないそうです。立地条件やドクターと患者様の双方の合意が必要なことなども含め、患者様が来社しやすい条件がそろってないとやはり実現は難しいようです。
Hint-Elsのスキャニングマシーン 最高級といわれるCAM装置こちらもHint-Els
地下に降りると、Hint-Elsの大きなセミオートマチックCAM装置が目に飛び込んできました。オペレーションは1階のラボで行い、切削は地下のスペースで行うようになっていました。エラーが発生すると1階に設置された『警報ランプ』が赤く点滅するように工夫されていました。
地下は埃が入りにくいので、主に石膏を扱う作業やキャスト作業をするスペースとして1階とは全く違った内装になっています。
こちらも作業効率が上がるような工夫がいくつもされていました。
一通りラボ内の見学が終わったあと、プロジェクターを使用してLingweiler氏にドイツの技工業界におけるCAD/CAMシステムの現状とマテリアルについての説明を、大畠氏にはラボの構造設備基準について両者とも具体的な数値の入った資料を写しながら、プレゼンをしていただいた。
左:Lingweiler氏 右:大畠氏 こちらにも日本人女性のスタッフがいらっしゃいました!
今回通訳をしていただいたSHO-KOさんです。(右端)
本来なら、デンタルショーやシンポジウムなどの講演でしか見聞きすることができない内容を非常に近い距離で学べたことは貴重な体験となった。また帰国後には『今後のCAD/CAM事業に役立つように』とデータをわざわざメールで送って頂いた。
メールには夕食をご一緒させていただいたレストランでのハプニングの思い出がつづられていました。
Lingweiler氏は日本語のひらがなを勉強中であり、夕食の席で隣に座った私のファーストネームを見事ひらがなで書いてくださいました!!それからしばし『かきかたクイズ』の時間を楽しませていただきました。
大畠氏から機会があるごとに少しずつ日本語の書き方を教わっているとの事でした。
私も次回お会いできたときにはいろいろなことを話せるように、もっと英語とドイツ語を勉強しなくてはいけませんね。これはIDSでも痛感しました。
(Lingweiler氏は英語もぺらぺらでしたので、私の理解しやすい英語で話しかけてくださったんですね~優しい方でした)
普段は本当に気さくで、仕事に対しては厳しく、真摯な姿勢をくずさないマイスターの姿がとても印象的でした。
ナノジルコニアのベルザ
3月に行われたケルンのIDS2007に合わせて、ドイツのデュッセルドルフ&ケルンに研修に行ってきました。
今回はマイスタースクール&マイスターラボ見学~ケルンIDS~歯科医院見学という内容で7日間の旅でした。
Vol.1では、めったに公開することのないドイツのマイスタースクールでの授業風景やマイスターラボの仕事風景を写真を多めでご紹介していきたいと思います☆
3月17日土曜日のお昼前に成田を発ち、途中フランクフルトで乗り換えデュッセルドルフに到着したのは同日夜。神奈川の自宅からデュッセルドルフまで、その移動時間はなんと20時間以上!!
ドイツ初体験の私にとってこの旅行を振り返っても後にも先にも一番の困難がこの移動時間でした(涙)
さて、降り立ったデュッセルドルフは寒さこそ日本よりも厳しいところでしたが、乾燥しているので空気は非常に澄んでいて個人的には過ごしやすい気候でした。花粉飛んでないことにビックリでした。これはいいです。
それでは、ここより一般公開をなかなか許すことのないマイスタースクールの様子をご紹介します。
今回研修旅行を企画していただいたパナソニックデンタルさんのご尽力により遂にマイスタースクールにて見学及びお話をたくさん伺うことができました。”日本人初一般公開”の快挙です。
デュッセルドルフのマイスタースクールの正面玄関
入学するのにも一定の条件を満たさなくてはならず、卒業までには1800時間もの課程をクリアしなくてはマイスター試験を受験することもできない。
全日コースのカリキュラムの内容といえば、1年間に130の試験を受けマイスター試験では5種類のアタッチメントを組み入れた補綴物を製作する。
ドイツ語はもちろんだが、科目によってはラテン語での授業もあり技工専門科目のほかに財務や経営学、経済学、法律学などの一般教養、職業教育(技工を教える勉強)の科目などがある。
技工専門分野+一般教養+学生養成の実技と日本の専門学校では考えられないくらいの履修課程である。マイスター試験は一生のうち3回しか受験することができない。
今回の旅にも団長として同行していただいた、大畠一成氏は日本人で始めて技工のマイスター称号を獲得した方ですが、ドイツ語、ラテン語と言語の壁を越えてさらに、上記のタイトな課程をクリアすることは想像を絶する努力をされたのだと思います。
マイスタースクールの学生の方の卒業試験の実際の作品
マイスター学校の授業風景 女性も多数
マイスタースクールのCAD/CAMシステム ミュージアムのようなロビー
ドイツのでは幼いうちから、将来自分が何の職業に就きたいかということを意識し、学業を選択していく制度になっている。若いうちから職業意識が非常に高いのは、国の制度も大きく影響しているといえる。
日常の業務を通じて”職業意識”が日本の技工業界だけでなく、社会全体の若年層に必要だと痛烈に感じます。
私個人の意見としては、学校は規定の単位とレベルに達する為の努力をしない学生を卒業させるべきではないと思いますし、ましてや国家資格取得のハードルは高い位置で保たれなくては業界全体の水準を下げることにつながります。
今回のドイツマイスター学校見学は、日本の業界の育成制度だけでなく、個人レベルでは、”なぜ、この仕事をしているのか?何を創りだしたいのか?”を改めて問われる機会となりました。
ナノジルコニアのベルザ