メッセ初日は、とにかく緊張。
女性陣2人は、簡易着物に身を包み、御しとやかに目をギラギラさせて相手に向かい立つ(笑)
世界各国より、バンバン来るディーラさん達の引き合い。。。
私自身は、ドイツ語は少しいけても英語が・・・しかし、関係なく質問攻めにするインド人!
泣きそうになりながら最後に「私達は、技工所で、材料を売ってるんじゃないの!」
と言ったら、あっさり「ならいいや~」っと帰って行かれました。
中には、‘えい・・・語をしゃべっているんだよね?’みたいな方も居られ、笑顔も引きつりましたが。。。
期間中、私も少し回ってみた所、今回の出展数はなんと、前回を大きく上回る約1800社近く。
出展国は世界より57カ国との事。
今回は、CAD/CAM関係で出展している会社が多数、システムを販売しているところとジルコニアの材料のみの販売会社もあわせると170社前後にのぼると言うのも納得するほど、何処の会場の通りを歩いても、1台。っと言う感じ。
アジアの会社も増えてきたが、やはりドイツのシステムが圧倒的に多く82社、ついでイタリア、アメリカ、
スイスのシステムが目立つ形となっていました。
今回、新しく進出してきたアジア系のCAD/CAMの多くは、データがオープンにされており、ヨーロッパの方も徐々にオープン化する方向に向かっているそうで、次世代はどのラボも自社で保有しているCADでスキャニングし、そのオープンデーターをメーカーにかかわらず、各自の希望に合わせた価格や材料、技術を持つCAD/CAMセンターに送って、データでのやり取りが普通になる日もそんなに遠くない。っと言う話も、チラホラ聞きました。
なお、今回更に注目を浴びていたのが、
ダイレクト・スキャン!!!
今回お披露目されていたのはSirona,Hint-ELs、3Mの3社。
それぞれ特徴や、測定方法も様々である様だが、小型化され使いやすさも、患者さんへの威圧感も少なく、小型の研削機と併用しての医院内作業が広がった感じでした。
Sironaの物は、最小でその場で10~16分(CAMの機械の大きさにより異なる)でオンレーを作成し、
適合も、以前のものとは比べ物にならぬほど、良くなって来ている。
また、現在のセメントの高精度により、多少の不適合はカバーされる訳で、
「歯科技工物へ求められてる”事”が変わってきている」との、担当者のお話でした。
Hint-ELs の物は、最新小型の物は残念ながら展示されていませんでしたが、一番興味が湧いたのは、写真にもあるスキャン時用眼鏡。
サングラスの部分には、スキャンしている内容が映っている。
これにより、Dr.がスキャンしている時にイチイチ、モニターに目線をずらさなくてもよいっと言う訳!!
「首痛や、肩こりも起きないし疲れ眼にもならないよ!」っと社長さんが言っておられました。
リリースの時には、今回展示されていたダイレクトスキャンよりもさらにコンパクトになったものが発売されるとのことで、まだ企業秘密だとのこと。。。
My Bossがヒンテルにてスキャンのデモ体験中 ユニットにて実際にスキャン
右のユニットに座っている彼は咬合運動まで再現できる特殊なチェックバイトの開発者でもあり自身で医院を経営しているDrでもあるんです。
本当に多彩なスタッフの多いヒンテル社。
3Mでは、大きさ的にはHint-ELs の物と同等で、ヘッドが少し小ぶりでした。
スキャニング中は、単発的に光が発光されるので少々眩しいですが画面に取り込んだ後、3D映画を見る時のように、左右で赤と緑のフィルムが張ってある眼鏡(?)を装着して画像を見ると、より浮き出た3D画像が体験できると言う、ちょっと小ネタをはさんだ演出もありました。
我社でもお世話になっているHint-ELs社のブースには、我社の誰かしらが連日説明を受けに足繁く通って、毎回社長のHintersehrさんも快く対応していただき、通訳のYayoiさんにも毎回、惚れ惚れする様な綺麗な日本語で訳して頂きまして、大変お世話になりました。
Hint-Els社のブースも、生の梅の枝がショーケースに飾ってあったりして、少し親近感を感じました(我社の方は、純・和風ですので)。他にも、印象をダイレクトに読み込んで模型を削り出してしまうと言う、新しいソフト開発もされていて、実際に商品化されていました。・・・日本に来る日は近し??
写真2番目は、Hint-ELs社、社長と。
3番目の薄紫色の模型が、機械で削りだした模型。
Hint-ELs社のブース
他には、我社の社長がちょっと気になる・・・3Dプリンターによるレジン積層パターン
と言っていた物を載せます。
1社は、グリーンとホワイトのレジンのやつ、アメリカのSensable社製(日本では、Dico社)。
詳しくは、http://www.di-co.jp でご参照ください。
もう1社は、ドイツのenvisionTEC.社の物。
3枚目の写真は、envisionTEC.社の機械。
その他の会社でも、同じような機能を持った機械が多数出ていたようです。
金属床も模型をスキャンして、自動的にアンダーカットと着脱方向を計算してくれる優れもの。
3Dプリンタで盛り上げられたレジンパターン これをこのままキャストすると。。。
期間中は、様々な方にブースにいらして頂きました。
写真は、来て頂いたほんの一部の方々です。
皆様、お忙しい中当ブースに足を運んで頂き、本当にありがとうございました。
皆様ありがとうございました!
尚、期間中には様々な催し物もあり、共同出展のNDRさんでは、アメリカ人のマジシャン
‘ジャック’のマジックショーなども人気でした。
彼は日本語もペラペラで、マジシャンとして来られていましたが、ブース内で通訳をこなし、
中盤頃からは商品説明を一人でこなしていて、周りを驚かせるほど何でも出来てしまうスーパーな人で、ブースの笑いも彼が盛り上げてくれてましたぁ。
私も英語で困ったときによ~くお世話になりました!
他にも、色んな会社でパントマイム風のロボットが居たり(しかし、質問すると普通に商品の説明をしてくれる、れっきとした((?))セールスマン)、ボディー・ペイントのお姉さんや全身ブルーな、ブルー・ウーマンもいました。
この人なんと商品の質問をすると、真剣に商品説明しだします(笑)ビックリしました。
各社、キャリーやバック、でかいテスターをばら撒いたり、色々ショーをしたり、
他の所で夜な夜なパーティーが行われていたり・・
ブースだけに留まらぬ、このお祭り騒ぎ、何はともあれ全てに圧巻でした。
つづく